アメリカ出産体験記~病院編~前編ずいぶん長いこと待たされて、車椅子に乗せられ、やっと病室へ移動。 ふう、と一息。 ***赤ちゃんとの過ごし方*** まずは点滴の針をはずしてもらうために、おしっこをひとりでしてみせなければなりません。 ナースの目の前でです。 (人によっては痛くて倒れてしまう人もいるそうなので、点滴の針ははずせないのです) この針を忌み嫌っている私は、さっさとしてはずしてもらいました。余裕です。 初めてのときは、ナースの目の前ですることにものすごい戸惑ったのに。人間強くなるもんですね。 出産編で強調したとおり、ものすごくお腹が減っていた私。 ランチを貪った後、ダンナさんはお昼ご飯を食べに一旦帰宅。 そして初めての母子ふたりきりです。 この病院では、昼間はずっと赤ちゃんと一緒に病室で過ごせます。 ていうか、逆に言うと有無を言わさず、一緒に過ごさせられるというか。 わたしははっきり言って、ぐったぐたに疲れ切っていたので、正直ナーサリーに連れて行って欲しかったです。。 でももしかしたら、言えば預かってくれたのかもしれません。 tamを産んだときにも感じたことですが 赤ん坊を産んだ途端、こどもとセットになってしまったような感があります。 これからしばらく、わたしとこのひとはいやでも、ほとんどいつもべったりひっついていなければいけないんだなあ。 そして、それは誰にも転嫁できる役割ではない。 そんなの人生で初めてのことです。 tamを産んだ最初の夜は、そういう、いわゆる 「器でもないのに初めて学級委員になってしまったようなプレッシャー」(ちょっと違うか?)を感じつつ、これは案外大変なことだな、と思いながら、慣れぬ手で赤ん坊を抱っこしたり、おむつを替えたりしていました。 でもまあ、rieはフガフガ乳を欲しがる以外はおとなしいひとだったので、 出産で疲労困憊ながらも、なんとかやりすごしました。 そして夜。 担当のナースが挨拶に来て、「赤ちゃんと一緒にいる?それともナーサリーに預ける?」と聞かれます。迷わず「連れて行ってください」とお願いしました。 でも、私は母乳育児希望だったので 「赤ちゃんがお腹が空いたら、ミルクをあげないで私のところへ連れてきてください」とはっきり伝えました。 これが、すっごく楽だったのです! まず、授乳が終わったらナースコールボタンを押してナースを呼んで、赤ちゃんを渡します。 ここポイント。 ベッドに横になったまま、ハンド・トゥ・ハンド。これは楽ですよ~。 授乳後わざわざベッドから起きあがって、よっこらしょ、とクリブに横たえなくても良いのです。 この手間が省けるだけで、かなり楽させてもらえます。 ナースが寝かしつけもぜーんぶしてくれるし。 そして、お腹が空いたら部屋まで運んで来てくれて、再びハンド・トゥ・ハンド。 ナーサリーでは、空腹以外で泣くこともあるだろうに、でもちゃんと空腹かどうか見極めて連れてきてくれるようです。素晴らしいです。 ***病院あれこれ*** これはボストンでも同じだったので、おそらくアメリカの多くの病院がそうだと思いますが 入院の際、洗面用具以外、なんにも持って行かなくても大丈夫です。 病院でもらえる(用意してある)ものは ↓ ・赤ちゃんのオムツ&ワイプ(ワイプは水で濡らして絞って使うものなので、市販のワイプを持って行った方が楽です)退院時にも少しもらえます。混合、あるいは人工乳で育てる人は、おそらくフォーミュラももらえます。 ・悪露用パンツ&ナプキン(使い捨ての簡単なものです)。これも退院時少しくれます。 日本のように、入院中毎日診察&消毒なんかもしません。(「痛いんです」とか言ったらしてくれます) 日本で第一子を産んで、第二子をアメリカで産んだ友人は気持ち悪がって自分で消毒していましたが、わたしは特になにもしませんでした。個室にはシャワーがついているので、朝夕と浴びて、きれいにはしていました。 ・病院で過ごす寝間着(「ER」だとかで患者が着ているやつ。わたしはこれを忌み嫌っているので、Tシャツ&スエット・パンツという、ふつうの格好をしていました。が、入院している人は大体これを着ています。でもべつに「これを着なきゃだめよ」とか言うひとはいません。「あなた、元気そうね!と言われるくらい。) ・飲み物は、ジュース、コーヒー、水、氷、なんでもいくらでももらえます。でも自分では取りに行けません。ナースにわざわざお願いしなきゃ行けないところが、ちょっと面倒。(ボストンでは自分で取りに行けました。でも、産後はなるべくじっとしているほうがいいので、この病院のやり方の方が体にとってはいいのかもしれません。) 深夜の授乳でお腹が空いたら、クラッカーをもらえます。 ******** こんなものでしょうか。日本だと、パジャマとかパンツとか色々売っていてなんだか買ってしまいそうですよね。でも必要ないです。あったら使うのだろうけど。 あと、特筆すべきはベッドです。 出産後、一刻も早く眠って体力回復を図りたかったので 真っ昼間からカーテン締めて電気も消して、すっかり寝るモードに入ったところ。 ・・・うぃ~んうぃ~んうぃ~ん。。。 と、妙な電動音が聞こえます。 どうやら、ベッドから聞こえるらしい。。うるさいベッドだなぁ。。と不愉快になりましたが、 これがどうやら寝ている人の体重を検知して、部分部分の圧力を変化させる、すごいハイテクベッドなのでした。 うるさいなんて言ってごめんよ。謝ります。 床ずれとかしないようになっているのですね。 このベッドのおかげか、ほとんど寝たきりだったのに、あまり疲れませんでした。 食事は。。これはあまり期待しない方がいいですね。弱っている体に、こってりラザニアはきついっす。えーと、深夜に吐いてしまいました。かんべんしてほしかったです。母に作ってもらったおいなりさんやおにぎりが、それはそれはありがたく感じました。 長くなってきたので、その2へ続きます。
by koriom
| 2005-07-12 07:39
| アメリカ出産体験記
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